控えめに言っても巨漢でした

4年で160キロ→80キロまで痩せた元巨漢の雑記ブログ

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【驚愕】ある日突然耳が聞こえなくなる!?私の身に降りかかった地獄のような出来事

どうもこんにちは、小太郎です。

 

今からちょうど一年前に起きたある出来事について、語りたいと思います。

 

 

片耳が聞こえにくくなる

朝起きると

 

「あれ左耳が聞こえづらい・・・」

 

耳に水が入ってしまったときのように音がボヤっとした感じだった。

 

病院が嫌いな私はまぁほっとけば治るだろうと思い、放置。

 

思惑通り、時間を置くと自然に治っていた。

 

ただこの現象は一度だけでなく、その後何度も繰り返した。

 

それでも病院嫌いの私は放置。

 

ある日、友人と県外に遊びに行った時に、病院には行かないものの不安に思っていた私は友人に相談した。

 

「最近耳がさ・・・」

 

友人はその話を聞くと、携帯を使って調べてくれた。

 

すると「突発性難聴」という病気の症状に似ているようだ。

 

原因は突発性難聴?

友人「この病気ほっとくと治らなくなるかもしれない」

 

そう言われ、慌てながら自分でも調べてみると確かに症状が似ていた。

 

・片耳が突然聞こえにくくなる。

・朝、眼が覚めて気付くような難聴

耳の閉塞感(耳がつまっている感覚)がある。

 

しかもなんと「発症後1週間以内に治療を受けることが重要」とのこと。

 

はやく適正な処置を受けないと、完治する確率が変わってくるようだ。

 

さすがの私もこれは病院に行かなければと焦り、その日は土曜日だったが、診療している病院を調べた。

 

友人も一緒に調べてくれた。

 

せっかく県外に遊びに来ているのに、本当に友人には申し訳ないと心から思った。

 

そして心から感謝した。

 

なんとか土曜日でも診療している病院を見つけすぐに予約した。

 

まぁどうにかなるだろうと楽観視していたが、とても焦った。急に鼓動が早くなり、ずっと聞こえにくいままだったらどうしようとものすごい不安に陥った。

 

症状も調べもせず、病院にも行かなかった自分を責めた。

 

自分を責めながら、とにかく病院に急いだ。

 

地獄の病院編

お昼の受付に一番乗りし、問診表を書き、自分が呼ばれるまで泣きそうになりながら待った。

 

友人も一緒に待ってくれている。

 

実際には30分程度だったと思うが、不安だった私には何時間も待っていたような気がしていた。

 

ようやく呼ばれ、医者のいる部屋に通される。

 

そこには少し年老いた医者と、綺麗な助手のお姉さん方が待っていた。

 

医者「今日はどうされました?」

 

私「朝起きると左耳の聞こえがわるくて、今も聞こえにくいんです」

 

医者「わかりました。見てみますね」

 

そういって私の左耳の穴を覗き込む医者。

 

綺麗なお姉さん達に囲まれた状態で、耳の穴を視られるのは恥ずかしかった。

 

でも、これでやっと原因が分かる。

 

もし突発性難聴だったらどうしよう。

 

そして、病院に来るのが遅くてもう取り返しのつかない状態だったらどうしよう。

 

そう思っていると医者が、

 

 

「ああこれは・・・」 

 

 

「耳垢がすごい溜まってますね」

 

 

・・・

 

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声が出なかった。

 

頭の中が真っ白になった。

 

恥ずかしかった。

 

医者「はい。耳垢取っていきますね」

 

シャーペンぐらいの細い筒状のものを耳に入れられ、耳垢を吸引してくれた。

 

吸引した垢をガーゼの上に乗せ、丁寧にもこちらにも見せ付けてくる美人助手。

 

美人助手「こんなに取れましたよぉ」

 

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恥ずかしかった。

 

とにかく恥ずかしかった。そして情けなかった。

 

なにもお姉さんが見せなくても・・・。

 

そしてこの行為は何度も繰り返された。

 

耳垢を取っては嬉しそうに見せてくる美人助手さん。

 

地獄である。

 

もちろん自分が耳掃除していなかったことが悪いのは分かっているが、とにかく恥ずかしかった。

 

もうそういうプレイなんじゃないかと思い始めていた頃に、

 

医者「どうやっても取れない大きな垢があるねぇ」

 

耳垢界のラスボスが居たようだ。

 

耳の中になぞの液体を流し込んで、そのラスボスを柔らかくするとのこと。

 

壁際にあるベットに連れられ、壁のほうを向く形で横になった。

 

左耳になぞの液体を流し込まれる。

 

このまま15分待つ必要がある。

 

目の前にある真っ白な壁を見ながら思った。

 

友人になんて言えばいいんだ。

 

心配しながら待っている友人。

 

県外に遊びに来ているにもかかわらず一緒に病院を探し、待合室で待ってくれている友人。

 

本当に申し訳ない。心からそう思う。

 

そんな友人になんて言えばいいんだ。

 

「もう俺の耳は駄目みたいだ・・・」なんて嘘をつくわけにもいかない。 

 

真っ白な壁を見ながらとにかく思考をめぐらせた。

 

その時間は永遠のように感じた。

 

友人には嘘や言い訳せず、正直に言って謝るしかないと決心した頃に、助手さんが来た。

 

どうやら15分経ったようだ。

 

また筒状のものを耳に入れられ、吸引開始。

 

なぞの液体のおかげで柔らかくなり、されるがままに吸引されるラスボス。

 

そしてまた見せ付けてくる美人助手。

 

このときにはもう感情はマヒ状態。

 

ガーゼの上で無残な姿になっているラスボスを見せ付けられてもなんとも思わなくなっていた。

 

この約30分の中で、恥ずかしさ・辛さ・悲しさ・申し訳なさ、さまざまな感情を味わったことで少し成長していたようだ。

 

私「今日はありがとうございました」

 

そう言って立ち去る姿は、まるで歴戦の勇者のように堂々としていただろう。

 

友人のもとに急いだ。

 

友人への報告

どうだった?とものすごく心配そうに聞いてくる友人。

 

それはそうだ。私が美人助手から辱めを受けている間に、私より後に呼ばれた患者が先に病室から出てきていたのだ。

 

なかなか帰ってこないことで、すごく心配させてしまったようだ。

 

その心配そうな顔を見ると、「耳垢だった」なんて言えない。

 

決心が一瞬緩みそうになった。

 

だが言わない訳にはいかない。

 

ただ、さすがに他の人が居る待合室で「実は耳垢で~」とは言えなかった。

 

"ここでは言えない"というような雰囲気を出し、友人と病院を出た。

 

ここでは言えない感を出したせいで、余計に友人は心配してしまった。

 

友人に正直に言った。

 

「実は病気じゃなくて耳垢だった」

 

友人は笑った。

 

そして少し怒った。

 

すぐに許してくれた。

 

また笑った。

 

とても優しい友人である。

 

これが、病院で味わった地獄のような体験と、優しい友人を持つことの大切さを感じた一年前の出来事。

 

まとめ

・耳掃除は定期的にしましょう

・耳に違和感を感じたらすぐに病院にいきましょう

・優しい友人に恵まれるように、自分自身も優しい人間でいましょう

 

もし私が突発性難聴だったら、手遅れで永遠に完治しなかったかもしれません。私を反面教師として、違和感を感じたり、耳が聞こえづらくなったらすぐに病院にいきましょう!