【実体験】ガリガリ君、お星様になる
今週のお題「私の好きなアイス」
好きなアイスは数あれど、一番思い出深いアイスは「ガリガリ君」である。
もちろん味も美味しいが、それ以上に印象に残った出来事がある。
今回はそんなガリガリ君にまつわるお話。
子供のときに流行った食べ方
ガリガリ君は外側が硬くなっていて、中がシャーベット状になっている。
初めに外側の硬い部分だけを食べて、その後、中のシャーベットを食べる。
この食べ方が、子供の頃、自分の中だけで流行っていた食べ方だった。
好きなシャーベットの部分だけをゆっくりと堪能したかったのだろう。
今もそうだが、好きなものは後で食べるタイプ。
その性格が前面にでた食べ方だった。
とにかくこの食べ方にどハマりしていたことを覚えている。
ただ、この食べ方は永くは続かなかった。
友達の家に遊びに行く
その日はとても暑かったことを覚えている。
友達の家に向かおうとしていた私は、冷凍庫を開け、ガリガリ君を手に取った。
アイスを食べながら友達の家に行こうという算段だ。
片手にガリガリ君を持って、自転車にまたがり出発する。
自転車に乗っていても、いつもどおり外側から先にガリガリ君を食べ始める。
身体が揺れている状態で外側だけを食べるのはなかなか難しかったが、それでも早くシャーベットを堪能したいという一身で、必死に外側だけを食べきった。
ガリガリ君、お星様になる
外側を食べきったとき、ちょうどいつも通る下り坂に差し掛かっていた。
友達の家に向かうときに必ず通る坂だ。
その坂はとても急な下り坂で、自転車で通るとジェットコースターに乗っているような気分になれた。
いつもどおり意気揚々と坂を下ろうとする私。
ただ、ガリガリ君を持っている状態で挑むのは初めてということに気付いていなかった。
しかもガリガリ君は身包みをはがされ、中身のシャーベットだけの状態。
少し強めの風が吹くだけで、跡形もなくなってしまう状態。
そのことに気付いていない私。
ガリガリ君からしたらこんな怖いことはないだろう。
身包みをはがされ、裸の状態にもかかわらず急な下り坂に突入しようとしている。もしガリガリ君が喋れたら、罵詈雑言を私に浴びせたことであろう。
そんなガリガリ君の気持ちなどつゆ知らず、加速しながら急坂に突入する馬鹿。
とても気持ちよかった。
真夏の暑い中、下り坂で味合う風はとても涼しく感じた。
ただ、ふと違和感を感じ、手に持っているガリガリ君を見た。
*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚*:゚+。.☆.+キラキラキラ*☆.+*✩⡱:゚*:゚+。.☆.+*✩⡱:゚
大好きなシャーベットが空へと舞い散っていく。
まるで真夏の空を駆け巡る流れ星のように光り輝いていた。
自分にはスローモーションに見えていたが、一瞬の出来事であった。
坂を下り、自転車から降りる。
手に持っている骨(棒)だけになってしまったガリガリ君を見つめる。
残念ながら「当たり」の刻印は無かった。
後ろを振り返ると、道路にちょっとしたシミができていた。
そのシミに近づき、見つめる。
ちょっと切なさと、ガリガリ君に申し訳なさを感じた。
これ以降この食べ方を止めた。
最後に
もし興味があるかたは、この食べ方やってみてください。
硬い部分とシャーベットの部分を別々に味合うことで、二度美味しいですよ!
でも普通に食べるのが一番美味しいですけどね笑
それでは最後に、
自転車の片手運転は危ないので止めましょう。
私が一番気を付けないといけないですね・・・。はい。
それでは!
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